RME 開発者ストーリー - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]
RME Developer Story | Matthias Carstens

 

新しいI/O規格、USB3.0への対応

USB3.0への対応は現在開発中です。USB2にはいくつかの制限があります。まず、電源供給は5V/500mAにしか対応しておらず、2.5Wしか使用できませんのでBabyfaceなら十分ですが、他の製品では全然足りません。

また、帯域の問題もあります。特にMicrosoftのドライバはAppleのものよりうまく帯域を利用しきれていないという問題を抱えています。USB3.0ではこれらの問題はなくなります。より多くの電流がバスパワーで供給できるので、Fireface UC以上の機種についてもバスパワーで動作できるようになります。

また、帯域も格段に広くなるので以前のような問題は生じません。それにより、複数のMADIをUSB経由で、しかもバスパワーで扱えるようになるのです。

これが私にとっての未来です。Thunderboltではこのような未来は描けません。MicrosoftがWindows 8でネイティブのUSB3.0ドライバを提供するようになれば、私たちも開発のリファレンスを得ることになるので、機は熟すでしょう。遅くとも2012年内には利用できるようになると思います。

(右上段へ続く)

 

将来のビジョン

私たちは、皆さんが私たちに期待してくれるものに応えられるような製品を、これからも作り続けていきます。まだ詳細は言えませんが、先に言ったように来年にはUSB3.0に絡んだアップデートがあるでしょう。それから、USB3.0経由でのMADIの利用ですね。これは秘密でもなんでもなく、論理的に考えれば必然的にそうなるでしょう。

 

RMEをぜひ信頼してください。メールでのご意見やご感想はいつでも歓迎します。私たちは、需要があるから、とか、売れるから、といった理由で製品を作ることはなく、私たちが作りたいと思う製品を作るということをポリシーとしています。

たとえ、それが現時点では技術的に難しいことだとしても、私たちは挑戦してそこへ近づけようとします。これが私たちの開発に対する姿勢です。うれしいことに、多くのお客様にそのポリシーを理解していただいています。FPGAやDSPにリソースの空きがある限り、またソフトウェアによりそれが可能な限り、私たちは挑戦します。しない理由なんてないですからね。

 

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